2026/2/21(土)上映+トーク「二つの不思議な集合写真」 大日方欣一

2026年2月21日(土) 登壇 大日方欣一(フォトアーキビスト/九州産業大学教授)
14:00 上映「SELF AND OTEHERS」(佐藤真監督)
15:10〜16:30 トーク 

料金:上映+トーク 2,000円                                 協力:児玉房子、三浦和人

【お申込み方法】
Googleフォームにて受付中


上映「SELF AND OTHERS」

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©「SELF AND OTHERS」製作委員会

佐藤真監督/2000/日本/53分
36歳という若さで亡くなった写真家、牛腸茂雄の世界を、写真作品や牛腸の暮らした不在の風景から見つめる短篇ドキュメンタリー。佐藤真監督。


トーク「二つの不思議な集合写真」


©️ 牛腸廣一

『グラフィケーション』1976年12月号より 写真・児玉房子

©️ 児玉房子

大日方欣一(フォトアーキビスト/九州産業大学教授)
九州産業大学芸術学部写真・映像メディア学科教授、同大学美術館館長。研究テーマは、写真文化史、20世紀の芸術運動と写真。本展出品作家の大辻清司のアーカイブ構築に携わり、『大辻清司武蔵野美術大学 美術館・図書館 所蔵作品目録』他を監修。


【参考資料】
◉牛腸茂雄写真集『SELF AND OTHERS』(1977年白亜館/94年未来社より復刊) 
◉『グラフィケーション』1967~2018年に刊行された富士ゼロックス株式会社のPR誌。1969年よりル・マルスが編集制作を担当。


企画概要                                               「牛腸茂雄さんが撮った写真とほぼ同じ場所で児玉房子さんが撮った写真があるんだよ」という大日方欣一さんのお話が、今回の企画の発端です。牛腸茂雄写真集『SELF AND OTHERS』(未来社)の中には、牛腸さんの先生である大辻清司さんの別荘で木々の前に立つ人々がいて、その中に写真家の児玉房子さんも写っている写真があります。いっぽう、グラフ雑誌が盛んに出版されていた中、<FUJI XEROX>が発行するPR誌『グラフィケーション』には、頻繁に児玉さんの写真が掲載されていて、1976年12月号の表紙をめくると、先の牛腸さんの写真と同じような背景で人々が写されており、そこには牛腸さんがカメラを構えて写っています。

二つの写真はそれぞれ、個人的な記念写真のようでもありますが、写真家である二人によって世に発表されると、印刷物として大量に複製されたり、「作品」として取り扱われることにもなります。本トークは、この2つの写真を軸に、記録写真と記念写真の間を漂う、写真について考える機会になるのではないかと思います。

また本トークにあわせ、会場では写真家の三浦和人さんがこの日のために新たに制作して下さった牛腸茂雄さんのプリント、そして同日に児玉房子さんが撮影していた未発表のプリント、児玉さんの写真が掲載された雑誌『グラフィケーション』を展示します。是非ご参加下さい。(田代一倫)

児玉和也写真展「生きられる島 嵯峨島」


2026年3月5日〜3月28日の木、金、土曜日 (入場無料)
開場時間 13時〜20時(13日・27日は18時まで)
●トークイベント
 児玉和也×田代一倫(写真家) 進行:清田麻衣子(里山社)  【参加費¥1000
【お申込み方法】Googleフォームにて受付中


このたびdongbaekでは児玉和也の写真展「生きられる島 嵯峨島」を開催いたします。

児玉はこれまで自らが行う写真行為を疑い続けながら、「写真」が持つ独自の時間や距離という概念を捉え直していく作品を発表してきました。今展では、2022年と2026年に訪れた「嵯峨島」で撮影された写真を展示します。

嵯峨島(さがのしま)は、長崎県にある五島列島に属し、福江島三井楽地区の貝津港より4km沖合にあります。首都圏や福岡の街から見ると、周縁に位置する福江島、さらにその周縁にある小さな有人島は、「二次離島」とも呼ばれる場所です。児玉は「直線距離では辿りつけない遠い場所があること、そこにも生活があること」をたしかめたいと感じ、物理的な迂回を繰り返し、また統計的にも人口が減り続ける「際」にある火山島を撮影することで、撮った写真が記録として作用する時間の速度を見極めようとしています。

展示される写真は未開の土地への距離を感じさせながら、どこか懐かしさも覚えます。その郷愁は、生活の利便性を求める都市化から離れた島での生活に相対する時、見る者がいつ、どういう生き方をしてきたかという、時代や場所の観念へと変化します。また、三井楽地区という土地が、遣唐使が南路で唐を目指す際の最終寄港地であったことや、大村藩からの迫害を逃れて移り住んだキリシタンが密かに信仰を続けた地であることから、この島もまた生きることの歴史を抱え続け、その生活の集積が「生きられる島」として提示されます。



児玉 和也(KODAMA Kazuya) 1993年長崎市生まれ。九州産業大学芸術学部写真映像学科卒業。長崎市浜町にあった「photocafe HIKOMA」で多くの写真家と出会い暗室作業などを学ぶ。大学進学を機に福岡市へ移り住み、個展やグループ展のほか、2018年より不定期発行の私家版連続写真集『網 -AMI-』などで発表を続ける。

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